


ガレージのインテリアは、何となくただ工具や雑貨を並べがち。
何かテーマを持って統一感があれば、ガレージライフの満足度をもっと高めることが出来るハズなのに、と悩む方は多いです。
そこでおすすめなのが『インダストリアル』!
インダストリアル・インテリアは、工業製品らしさやその無骨さを包み隠さず、材質や質感に直結するとてもシンプルなインテリアスタイルです。
しかし「家具選びのポイント」でも解説している通り、ただ闇雲に家具や雑貨を揃えたところで全体的にチグハグになってしまうのはよくある話。
この記事では、「インダストリアルなデザイン」を中心としたインテリアの作り方や、おすすめのアイテム20選について解説しています。
インダストリアルな居室の作り方を知って、ぜひガレージにも取り入れてみましょう!
ざっくり言うと、”建築”的に本来インテリアとはハード面における仕上げの構造や材質、意匠性のある空間設計を指す言葉です。
これを一般的に家具や雑貨、カーテンや敷物などを用いた室内のレイアウトやディスプレイの事を我々はインテリアと呼んでいる訳ですが、もはや定義は誰のものでもありません。
ひとまず英語で検索してみるとインテリアの本質が垣間見えたりします。
気密性がぁ! 断熱がぁ!
と気になる日本の家づくりではちょっと真似するのが難しい素敵なインテリア空間。
それにしても、インテリアづくりは調度品だけで成立するものではない、という事が学べます。
一方、男前インテリアと呼ばれるジャンルについては、カフェテイストやブルックリンスタイル、ヴィンテージやミリタリーなど、実に様々な要素が混在しちゃうことも。
これはコレで味のある新たな和洋折衷が楽しめますが、家づくりにおける男前インテリアの検討では、もう少し引き締めた統一感が欲しいです。
そこでおすすめなのが、インダストリアルなテイストを中心に取り入れること。
ただし、これらの質感やカラーリングのすべてを家具だけで調節する事はとても困難なので、家づくりの段階で室内の壁や天井、床にも何かしらの工夫を仕掛けておくことがベストです。
たとえば壁の一面だけでも壁紙の色を変えておくとか。
家づくりでは、壁紙・板張り・漆喰・塗装・フローリング材・造作・窓など、家具を配置する以前にインテリア計画からの逆算が有効!
”工業製品のような”という言葉の通り、金属や木材が無骨に主張する家具や雑貨、あるいはコンクリートがむき出しの壁など、無機質なイメージをそのままに取り込んだインテリアスタイル。
これらをお洒落に魅せるためには、チョイスする物やデザインについて知っておくべきポイントが3つあります。
ポイント①
アイアン(鉄)やスチール(鋼)は素材がむき出しのままでカッコいい雰囲気もありますが、メインカラーとして他との相性を考えるとブラック塗装の方がより引き締まります。
材質をそのまま活かした色合いや、ヴィンテージ感を演出する錆び加工を施した家具の配置は、アクセントとしてここ一番で使いたいところ。
基本となるカラーはブラックやグレーですが、ここにウッド(木)のブラウンが合流します。
そこへ部屋の面積を大きく占めるソファの質感やカラーを、”メイン”とするか”アクセント”とするかによって、その周囲で欲しくなるウッドの色合いに変化が起きるので注意が必要。
ポイント②
工場や加工場のイメージが強いインダストリアルなテイストは、住まいの中でも作業を連想するデスク回りなどに特に相性が良いです。
無駄を削ぎ落とした直線的なデザインが、飽きの来ないインテリア空間としても最適。
近代的な流線形フォルムよりも水平直角なディティールの家具を中心に揃えると、男前インテリアとしてよりシャープな印象を得られます。
なお、全体的にどうしても落ち着いた空間となってしまうため、アクセントとしてキャッチーな家具や小物を上手く合わせたレイアウトも大切。
ポイント③
前述の通り、インテリアとは家具や調度品のレイアウトだけでなく、やはり家づくりの段階で空間自体を作り込む事が出来たらそれがベストです。
しかし、誰しもお家を建てる段階でそれを完璧にイメージするのはとても困難。
そこで念頭に置いておきたいのが、『家づくりは住んでからも続いている』という概念です。
リフォームやDIYによってブロック模様の壁紙や部分的なタイル貼り、飾り棚の取付など、業者に依頼したり自分でやってみたりで、数十年と住まうお家に愛着を持って”続き”を楽しむという点が最大のポイント!
男前インテリアにインダストリアルを取り入れるポイントについて、実例を見て補足します。様々な挑戦やアレンジ、個性的で表情豊かなそのスタイルにも注目!
CHECK①
グレーの壁面やブラックなアクセントが、ウッドの持つ表情や温もりを際立たせるインダストリアルなインテリアのお手本ともいうべき部屋。絶妙な統一感でキーカラーとなる三色がバランスよく配置されていて、控えめながらも圧倒的な存在感を放つ金属質な各パーツも、不可欠なピースとして洗練された印象を与えてくれます。
CHECK②
親和性の高いナチュラルな木目調の天板にブラックな鋼製を組み合わせた机や棚も、インダストリアルなテイストを作り上げる王道アイテム。上級者がためらいもなくガツンとそこに置けるのは、機能美を熟知しているから。室内全体としても部分的なメリハリとしても、重厚感をライトに使いこなす男前インテリアの楽しみ方です。
CHECK③
絶対に外せないのが、空間に安らぎと彩りを与えてくれるグリーンアイテム。サボテン等の多肉植物やポトスの入ったブリキの鉢植えも相変わらず愛くるしいですが、カフェで見かけるハート形の葉っぱが特徴的なウンベラータや、少し大きめのエバーフレッシュなども落ち着いた雰囲気の男前インテリアに良く合います。
CHECK④
インダストリアルな雰囲気に欠かせない要素として見落としがちなのがガラス製品。照明器具のガラス部分や窓ガラスの質感も含めて、実はインダストリアルなテイストを構成する大切なポイントです。カタチや色合いの選定には室内空間の雰囲気を邪魔しない物というよりも、より一層に統一感を醸成してくれる物を選びたいです。
CHECK⑤
インダストリアルなテイストを体現する上級者達は、空間の余白やすき間を恐れません。むしろ大胆で無骨なチョイスが、ごちゃごちゃしてチープな印象となりがちな男前インテリアとは一線を画すところ。家族の暮らし方と最大限にすり合わせてアプローチした家づくりには、骨太なアイテムたちがちゃんと応えてくれます。
インダストリアル系な家具や雑貨は、近年特に人気の高まりを受けて各社がこぞっていくつもの商品を展開しています。その中でもここぞ!という場面でぜひチョイスして欲しい、おすすめのアイテム20選をピックアップ!
アイテム01
スチール家具の名門「ダルトン」渾身のロッカーは、棚板三段の収納シェルフ。インダストリアルな男前インテリアには先進的に光輝くスチールよりも、ヴィンテージな素材感を強く主張してくれるスチールの方が良く似合う場面も多いです。必要十分な実用的サイズも魅力で、カラーはオリーブとアイボリーをラインナップ。
size:H1600×W560×D545㍉
アイテム02
まるで医療業務用のキャビネットを彷彿させる、シンプルで飾り気のないデザインが男前インテリアの実用性を駆り立ててくれます。全面ガラス張りなので、部屋のどこからでも中に納めた物を魅力的に映し出してくれる作り。また、スチール製でありながらネコ脚のフォルムが唯一無二の存在感を提供してくれます。
size:H1320×W690×D450㍉
アイテム03
引き出しも含め全てがスチール製のチェストは、珍しいアイボリー色をピックアップ。ややもするとチープな印象を持たれてしまうアルファベットの羅列も、ミリタリーテイストがセンス良くこれを抑制します。乱雑になりがちな小物を仕舞い込みながら、出し入れする度に擦れていく傷や錆びといった使用感も合わせて楽しみたい一品。
size:H800×W1100×D320㍉
アイテム04
埠頭で見かける様なコンテナボックスをインダストリアルなキャビネットに再現。ガレージや趣味部屋にも良く似合いそうなその風貌は、アクセントとして強烈に重厚感のある個性を発揮します。キャスターとアジャスターの両方が付属しているのでお好みで取り付け。カラバリはレッドの他、ブラックとホワイトもあります。
size:H730×W760×D445㍉
アイテム05
存在感のある厚めの棚板とアイアンフレームが、落ち着いた大人のインテリアを演出してくれる3段オープンシェルフ。ここ一番の魅せる収納にぴったりな飾り棚は、リビングにも個室にも男前インテリアのある暮らしを彩ります。棚の間隔は31cmなので、お気に入りのディスプレイには十分なスペースを確保できます。
size:H1060×W1000×D340㍉
アイテム06
古材風な三角形にカットしたパイン材をジオメトリックに配置した棚板が特徴的な4段オープンシェルフ。マットに仕上げた金属部と相まって柔らかくも骨太な存在感を醸し出します。背面のブレース(筋交い)に木材を使用している点もポイントで、奥に見え隠れするお洒落さが無骨に偏りがちな男前インテリアを調和。
size:H1150×W608×D370㍉
アイテム07
黒色のブレス格子という独特のフォルムから室内を照らしてくれる4灯式ペンダントライト。部品の鋳造から塗装まですべて職人の手作業で製造される文字通りインダストリアルな照明器具です。異国情緒に溢れる雰囲気の明かりを作るならおすすめはE26口径エジソン電球ですが、省エネに60WのLED電球も使用可能。
size:H255×W640㍉ ※コード長さ800
アイテム08
ヴィンテージ加工による独特の風合いがインダストリアルな男前インテリアに良く似合うペンダントライト。シンプルなデザインながらもどこにも無いそのテイストはどんな部屋にもマッチします。取り外し可能な下部の格子の有無で、2WAYとしてもそのフォルムを楽しみながら気分転換を図れる優れもの。
size:H140×W350㍉ ※コード長さ700
アイテム09
ウッド製のトロール車輪や壁板に、使用感のある雰囲気が心地良い金具を施したアンティーク調のブラケットライト。インダストリアルな男前インテリアのお洒落度が増す個性的なウォールランプです。取付には電気工事店による配線処理が必要なので、新築やリフォームでの家づくりで一緒に検討しておきたいアイテム。
size:電球部H200×W140 車輪部H200 壁板部H300×W105㍉
アイテム10
実際の水道管を用いて製作されたフロアスタンドはインダストリアルな男前インテリアに相性バッチリ。廃工場に取り残された様なその風貌はインパクト抜群で、どの部屋に置いても力強く存在感を示してくれます。LED400ML電球対応で雰囲気の良いノスタルジックな明かりは、夜を待ち遠しくさせる絶品アイテム。
size:H1604×W300×D300㍉
アイテム11
アメリカンなキャラメル色が男前インテリアを高いレベルに押し上げてくれるオイルレザーソファ。総革張りなので、部屋の中心に置いたその背面からも高級なお洒落感が漂います。座り心地と耐久性にこだわった上質なオイルレザーは、使い込むほどに独特の風合いで味が出てきて、ずっと主役級のアイテムとして君臨する予感。
size:H880×W1800×D850㍉ ※座面H460
アイテム12
クラシカルなデザインが他のインテリアとも溶け込みやすい定番の2Pソファ。ヴィンテージ感を高めるバイキャストレザーや天然木のフレームを採択し、カフェのように落ち着いた雰囲気を演出してくれます。ほど良い硬さのしっかりとした座り心地と、部屋のどこへ置いても良い美しい背面が、行動的なライフスタイルをアシスト。
size:H700×W1350×D730㍉ ※座面H380
アイテム13
英国紳士のシンボル的なボタンダウンが印象的なチェスターフィールドソファを、素材と製法にこだわって復刻させたリプロダクト。スタイルの威厳を残しつつ日本の住空間に合わせて再構築されたそのディティールと、まるで包み込まれるような座り心地は、インダストリアルなインテリア空間を1つ上のステージへと上げてくれます。
size:H750×W1750×D750㍉ ※座面H450
アイテム14
分厚いウッドの天板と漆黒のスチールが大人びた空間を彩ってくれるローテーブル。インダストリアルな男前インテリアにしっくりとハマるその重厚感は、ソファテーブルとしてもセンターテーブルとしても好印象。直線的なデザインと無言の存在感が使い手のシーンを選ばず、幅広いインテリアジャンルで選択肢と成り得ます。
size:H320×W900×D450㍉
アイテム15
古木調の天板とブラックスチールの直線的なデザインが目を引くセンターテーブル。マガジンラックと天板下の棚もさりげなく実用的で、生活感のある小物たちもサッと仕舞えるこの収納力は有難いです。PVCシート貼り仕上げは天然木に比べてリーズナブルで、傷もつきにくく汚れや飲みこぼしもふき取り易いという利点もあり。
size:H380×W925×D510㍉
アイテム16
配管をモチーフにした脚部フレームへのダメージ加工で、インダストリアルな雰囲気にさり気なく溶け込むサイドテーブル兼カウンターチェア。天板には木の素材感を上質に保持するラッカー塗装が施されていて、メンズライクでなめらかな光沢を放ちます。バルブをイメージさせる高さ調整のハンドルがちょっと小憎い仕掛け。
size:H820~950×W500㍉ ※座面での採寸
アイテム17
いくつもの歯車によって機械仕掛けの時を刻むインダストリアルな掛け時計。軽自動車のタイヤほどの厚みもあるフレームが、無機質になりがちな男前インテリア空間にも絶対的なインパクトを与えてくれます。部屋の顔とも成り得るその重厚感は、荒々しくも躍動的で無造作な雰囲気と、落ち着いた大人の時間を静かに両立。
size:直径390(文字盤310)×奥行110㍉
※写真にある本体周辺の飾りは含まず
アイテム18
日本の老舗メーカー『マーキュリー』のツールボックス。アメリカン雑貨の雰囲気漂うシンプルなブリキ形状が、男前インテリアとして目についても差し支えのないカッコ良さと、ガレージやDIYでも実用的に活躍する使い勝手の良さで長きに渡って愛されています。別に仕舞う物が工具に限った話じゃない良好アイテム。
size:H115×W358×D146㍉
アイテム19
ずっと昔からそこにあるような深みのある存在感を示すチェア。長い年月を共に過ごして来たような味わい深い色味は、PUソフトレザーを採用して実現。やわらかく手触りの良いヴィンテージ風な仕上がりは手入れもしやすく、画一的になりがちなインダストリアルなインテリアの質感を優しく調和してくれます。
size:H845×W435×D400㍉ ※座面H475
アイテム20
インダストリアルなテイストを取り入れたい男前インテリアに創意と自由を与えてくれるスチール製パーテーションは、黒フレームのみの構造であるが故に逆にシンプルで魅力的。お気に入りの雑貨や観葉植物を飾ったりして、お洒落と便利の両方で暮らし方をコーディネートできます。後付けのレベルアップとしても最適な選択肢。
size:H1000×W900×D30㍉/枚 ※2枚セット
なぜ、男前インテリアはダサいのか!?
それは量産的なアルファベットの羅列と、統一性の無いアイテムのチョイスに他なりません。
暮らしの中で取り急ぎの気分転換の場面はよくありますが、せっかくの新築注文住宅やリフォーム・リノベーションの計画でチープな仕上がりとなってしまうのは実に勿体ない話。
空間づくり(本来のインテリア、つまり内装)にちゃんとこだわった計画が出来ていれば、むしろ後からレイアウトする家具や雑貨は意外と安価に少数で格好が付くシーンも多いはず。
後悔しない家づくりは、後悔しないインテリア計画でもあります。
『家づくりノート』を作ろう!
家づくりは長期戦!
まずはスロースタートで、じっくり検討する期間が大切です。
『家づくりノート』を作れば、
家族でイメージを共有しながら打ち合わせを進めることが可能!
▼家づくりノートの作り方をとことん解説!
それではぜひ、楽しいライフスタイルを !
To Be Continued …