


あなたが後悔しない家づくりを目指すように、住宅会社は後悔させない家づくりを目指します。
あなたが面倒な住宅会社を避けたいように、住宅会社も面倒な客を避けたいもの。
利害は一致してるハズなのに、それでも何かと起きてしまう後悔する家づくり。
その中心にある要因はズバリ、
予算。
面倒かどうかや、後悔するとかしないとかは印象的な話ですが、金額に示す「円」は普遍的です。
しかしそれが高いか安いかは人それぞれ。
ローコスト住宅による家づくりではそれが特に難しく、せっかくの有効な選択肢が台無しにも。
この記事ではローコスト住宅で後悔する人の特徴を知ることで、リーズナブルな家づくりに必要な知識を逆説的に捉えることを目的としています。
この記事を読むことで、誰もがローコスト住宅メーカーの検討を有意義なものに出来ます!
ローコスト住宅とは、”通常の注文住宅と比較して”安い予算で建てられる住宅のこと。
実はそこに明確な定義はありませんが、一般的に坪単価で換算した場合、通常の注文住宅よりも2割~4割ほど安い価格帯であるイメージです。
※イメージ(2022年4月版)
・通常の注文住宅 坪単価65~90万円
・ローコスト住宅 坪単価35~65万円
当然ですが建坪が増えれば増えるほど、総額的にメリットが大きくなります。
通常よりも安くお家を建てられるローコスト住宅がもたらすメリットは社会的にも大きく、
貯蓄の少ない子育て世代のマイホーム計画や、子どもが独立したシニア世代の建て替えなど、
住宅価格の総額が低ければ住宅ローンの返済に苦労する人の減少も見込まれます。
ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーは様々なコストダウンを実現した上で、私たち消費者へ快適な住まいを提供してくれています。
材料コスト
人件費
宣伝広告費
設計コスト
ローコスト住宅はプランを絞った規格型住宅も多いため、そのデメリットはメリットの裏返しであったりもします。
なお、ローコスト住宅を展開するハウスメーカーはその多くが木造在来工法を採択。
しかし選べる工法が木造在来工法だけ、という点については別にデメリットとは感じていません。
なぜなら、木造在来工法にはローコスト住宅を展開できるメリットがあるからです。
昨今では、注文住宅への考え方や家づくりに対する予算の掛け方に多様性があり、優先度の低いことには無駄なお金を掛けず、身の丈にあった暮らしを目指す人が増えています。
その一方で、自分の趣味や重要視している仕様については予算を多く掛ける傾向もあります。
ローコスト住宅でも高性能で高耐久な商品が数多くあるので、長い生活を見据えた価値も十分。
大手ハウスメーカーだけが発信する情報に感化されず、自分で調べて理想の住まいを求める、そんな家づくり新時代において、ローコスト住宅は多くの消費者から支持されています。
ローコスト住宅とは言え、そこは注文住宅。
注文住宅であれば土地選びからじっくり時間をかけて検討したいもの。
もしかしたら希望に沿うその住まいは、わざわざ手間の掛かる注文住宅にしなくても良いのではないか、というパターン。
住まい方は多種多様で、注文住宅の他にも建売住宅や中古物件のリノベーション、あるいは今いる住まいのリフォームや賃貸アパートといった暮らし方もあります。
出発点で家族と足並みが揃っていないと、ローコスト住宅に限らず家づくりで後悔する可能性が大きいです。
ローコスト住宅がどうやって実現するのかについて興味が無い人は、ローコスト住宅のメリットやデメリットについても関心がないということ。
家づくりに必要なパートナー選びでは、どのデメリットを受け入れようかという視点も大事です。
例えばドレスコードやテーブルマナーが身についてる人は、立派なレストランでも飲食チェーン店でも楽しく食事できますが、
高級店に対するイメージしか知らない人は、飲食チェーン店で横柄な態度をとるのはよくある話。
大手ハウスメーカーで建てるイメージをそのままに、ローコスト住宅の違いはただ価格が安いだけでしょ?と思っていると、大失敗します。
住宅ローンが通らなかったなど、何かしらの理由で大手ハウスメーカーによる注文住宅を諦めた人は、
ローコスト住宅で家を建てることに対する気持ちの整理がまだ終わっていない可能性も高いです。
そのような心理状態では到底、納得のいく家づくりは困難でしょう。
例えば複数社から取るべき見積りや間取りプランは、決して同ランクの住宅会社だけで比較するものではなく、
当初段階からローコスト住宅という選択肢も視野に入れておく事をおすすめします。
最低でも3社、
本命・対抗・大穴として準備しておきましょう!
ローコスト住宅は安いから、通常の住宅よりも簡単でしょ!? と思っている人は大失敗します。
世の中の真理としてはまるで逆。
安価であるほど手間が掛かるものです。
例えば高級ホテルVIPルームは至れり尽くせりですが、素泊まりの民宿では予約からチェックイン、食事の調達まで何かと面倒な点も多いもの。
あるいは最新機能が満載の超高級車であれば運転もきっと快適でしょうが、十数年落ちの中古車ではメンテナンスが多くて手間も掛かりそう。
つまりお金で買えるのが手間ひまの回避。
金額が高い=手間が掛からない
金額が安い=手間を惜しまない
何をもって高いか安いかは人それぞれの主観でしかありませんが、多くの人にとって人生最大の買い物である注文住宅においては、手間を惜しまないことが大切です。
手間とは何か?
よ~く見積書や図面を比較検討すること、根気強く打ち合わせを重ねること、何度も現場へ足を運ぶこと、あらゆる手続きや申請を理解すること、その他、家づくりにおける全ての行動。
大手ハウスメーカーのブランドにこだわるも、結局は予算に合わせて減算に苦労する家づくりと、
初めからローコスト住宅を選ぶことで予算に余裕を持たせ、希望に沿って加算していく家づくり。
ローコスト住宅とは言え基本的な住宅性能は備わっているので、あとは自分の趣味趣向に予算をかけたい、そんな賢い消費者も増えています。
しかしローコスト住宅でも特に規格型では、あまり変則的な要望を詰め込むのは良くありません。
オプションで選べる範囲を大きく超えるこだわりは、注意が必要。
平面的な間取りや立面的な形状に対する大きな追加・変更については、元々の基本プランとの整合性が取れなくなる可能性もあります。
基本プランにはあらかじめ耐震設計や断熱・気密、24時間換気などが計算されています。
これらの担保が取れなくなるほどの独特で変則的な変更であれば、一から設計する注文住宅として考えた方がベターでしょう。
初めから自由設計のローコスト住宅メーカーもあります!
どうせローコスト住宅だから。
と、諦めてしまっては家づくりは始まらない。
たとえば下記の、とある大規模サイトに掲載されていた「ローコスト住宅の基礎知識」とか。
ツッコミどころ満載ですがそれはさておき、
どうも不動産関係者っぽい人が書いた、おそらくは粗悪な建売住宅のイメージと混同してる記事。
確かに既に建てられた「家」なら不動産ですが、建てる過程においては「建築」です。
建築士の資格を持たない人が想像で書く記事なんて所詮この程度ですが、これを鵜呑みにする一般消費者も多く居るかと思うとちょっと心配。
なぜなら客観的な数値や根拠を確認できない、ただの印象操作だから。
まぁ素人にしてはよく頑張った方。
これを読ませる事で高額な住宅へと誘導したい気持ちは理解できた。
しかしローコスト住宅の実態は違います。
コスト削減の企業努力ならどこのハウスメーカーでも取り組んでいること。
その成果を大きな経費に充てるのが大手ハウスメーカーであり、消費者に極力還元することで競争力を高めているのがローコスト住宅メーカー。
自分で調べるよりも手っ取り早く安心感を得るために大手ハウスメーカーを選択することはこの際アリですが、
ローコスト住宅だからと言って諦める人は、そもそもどんな家づくりでも苦労します。
リーズナブルとは、「合理的で納得できる適正」という意味。
ローコスト住宅とリーズナブルを合わせて捉えるべきは、コストパフォーマンスが良いかどうか。
そしてコスパが良いかどうかを推し量るために、私たちは手に入れたい暮らしを注文住宅に反映させて考えることになります。
住宅を建築として捉えた時、大手ハウスメーカーの工事価格は適性を遥かに上回ります。
その代わりとして手に入れる多少の安心感。
一方でローコスト住宅なんて「安くて当然」という考えでは、適性価格の価値に気付けません。
安かろう悪かろうの判断基準が曖昧で、適性価格までも見落としてしまう人には、ローコスト住宅での家づくりは向いていないでしょう。
『ローコスト住宅に向かない人の特徴7つ』を超越した方へ是非オススメしたい、
人気のローコスト住宅メーカー8社!
独自調査と偏見たっぷりにチョイスした、こだわりある住宅メーカーばかりです。
TVコマーシャルでもお馴染みのタマホームですが、年間受注棟数12,000(2021年5月期)という全国3位の実績は、もはや大手ハウスメーカー。
「20代のタマホーム」や「品質も、価格も、叶う家」と言ったキャッチフレーズも印象的です。
高断熱住宅『大地の家』では、ZEH(ゼッチ)の断熱レベルを超える「Ua値0.37w/(㎡・k)」を確保し、最長60年保証といったサポートも充実。
参考坪単価は35万円弱から。
ローコスト住宅という言葉を世に知らしめたタマホームは、家づくりのパートナー選びの候補として絶対に押さえておきたいところです。
床にこだわった家づくりが特徴のユニバーサルホームは、無垢材の全面床暖房が標準仕様です。
また制震装置や独特な床下構造で実現する耐震等級3と、高性能外壁材ALCは耐火性と遮音性に優れ、暮らしに安心感を与えてくれます。
そして「外観が好き」というユーザーからの声も多い、そのデザイン性の高さ。
参考坪単価は50万円から。
少し高めな設定ではあるものの、同等の住宅性能を求めた場合はこれがローコスト住宅となってしまう、安易には外せない選択肢です。
関東圏では有名な中堅ハウスメーカー富士住建は、「完全フル装備の家」でお馴染みです。
家を建てる人が「本当は欲しかった」オプション装備を、先回りして標準にしてるのが特徴的。
例えば太陽光発電や食器洗い乾燥機、浴室TV24型付の1.5坪システムバス、電気錠式の玄関ドア、ワイヤレスモニターフォン等。
参考坪単価は50万円前後から。
他社では追加オプションであっても、富士住建なら標準仕様である場合が多いという点も踏まえて、このコスパの良さは要チェックです。
ローコスト住宅でありながら完全自由設計を主軸としているレオハウス。
もちろん規格型住宅も扱っていて、12テーマ全120プランという幅広いラインナップからの選択はイメージしやすい家づくりを応援してくれます。
また100年間メンテナンスフリーの木造住宅用制振システム「TRCダンパー」を採用し、独自の「6面体構造」や「剛床工法」と合わせて、地震による横揺れやねじれに対して強い住宅としても有名。
参考坪単価は50~70万円。
バラつきがある点も、規格型住宅と完全自由設計の両方を検討できる利点として家づくりに活かしたいところです。
木造軸組工法において9M(約5間)の大開口を提供できるアキュラホームの技術力は魅力的。
木造では困難な30帖無柱の広々空間も、特許出願中の独自技術「8㌧の壁」を用いて実現し、耐震等級3の取得が大空間と耐震性の両立を証明します。
完全自由設計な家づくりは、大手ハウスメーカーよりも低価格でありながら、暮らしやすさを追求するため全棟デザイナー監修という徹底ぶり。
参考坪単価は40万円から。
大開口のある自由な間取りを検討できる家づくりのパートナーとして、とても価値の高い選択肢と成りえます。
重厚な外観デザインが映えるオリジナル外壁「クレタイル」が印象的なクレバリーホーム。
クレタイルは耐候性・耐汚性・耐水性・耐傷性に優れ、メンテナンス費用も一般的な外壁材と比べて半分以下という優れものの標準仕様です。
またグリット毎に通し柱を配置するSPG構造と、6面体で力を分散するモノコック構造とをかけ合わせた独自技術「プレミアム・ハイブリット構法」を標準仕様に採用し、地震に強い家を実現。
参考坪単価は50万円後半から。
地震に強く傷みにくい住宅は、永く安心を得るために必要な選択肢として候補に挙げたいです。
コンセプトのある規格型住宅を全国展開するアイフルホーム。
LIXILの事業カンパニーという事もあって、LIXIL製の最高級システムキッチンや洗面化粧台といった住設、高品質な建材のラインナップにも注目。
またフランチャイズシステムで構築された管理網によって、中間マージンをなくした建築コスト削減を実現しています。
参考坪単価は40万円から。
12種類のコンセプトから選べる規格型住宅を中心に、分かり易くてイメージがしやすい家づくりはパートナー選びでは心強い選択肢です。
自由設計と規格型住宅、そしてセミオーダーの注文住宅も展開するアイダ設計。
業界随一のローコスト住宅は、自社工場によるプレカットや住宅設備機器の一括仕入れ、一貫した自社管理体制などのコスト削減を突き詰めることで実現してきました。
年間3,000棟以上の実績は郊外や都心を問わず、特に建坪20以下のコンパクトな住宅が得意。
参考坪単価は35万円弱から。
狭い敷地や、建坪18~25で建てたい家づくりであれば、パートナー選びの候補からは外せません。
家づくりはとても難しく、何度も家族会議や営業担当との打ち合わせを重ね、それでも行き違いや思い違いもあって、すったもんだの末にようやく辿り着くことの出来るマイホーム完成の場面。
それは大手ハウスメーカーであってもローコスト住宅であっても、油断したら大変なことになるのは本質的には同じです。
ローコスト住宅について理解を深め、家づくりの有効な選択肢としてするため、情報収集をしっかり行ない、その情報を整理・共有して検討しましょう!
『家づくりノート』を作ろう!
家づくりは長期戦!
まずはスロースタートで、じっくり検討する期間が大切です。
『家づくりノート』を作れば、
家族でイメージを共有しながら打ち合わせを進めることが可能!
▼家づくりノートの作り方をとことん解説!
それではぜひ、楽しいライフスタイルを !
To Be Continued …